村治佳織スペシャルプロジェクトの私的インプレッション:2006年04月12日
●村治佳織スペシャルプロジェクトの私的インプレッション
行ってきました!4月11日の村治佳織スペシャルプロジェクトのコンサート。

仕事を終え、都営浅草線に飛び乗って東銀座に向かいます。
雨が降る中を、てくてく、会場の浜離宮朝日ホールへ。

浜離宮朝日ホールは、有名なあの築地魚市場と国立がんセンターに隣り合った場所にあります。
入り口でチケットを切ってもらっていざ、入場。

周りを見渡すと、このコンサートに聴きに来た人がざわざわとロビーで立ち話をしたりしています。
ふーむ・・・
若い女性、若いカップル、熟年カップル中年サラリーマン・・・
いろいろな年齢層の人が聴きに来ているのですね。
ホールの規模は大ホールというほど大きくなく、かといって小ホールと呼ぶほど小さくもない。
まぁ中規模の広さといったところでしょうか。
村治佳織さんはブルーの衣装で現れました。
(み・え・な・い~・・・)
僕が座った席は前から20列目。
この席からだと、やはりステージまではかなりの距離があります。
村治佳織さんの顔の輪郭まではわかるのですが、その表情まではわかりません。
早速演奏が始まります。
まずはじめは村治佳織さんのソロギター演奏から。
今回のコンサートではマイクが使われていませんでした。
すべて生の音です。
ホールに響くクラシックギターの生の音。
村治佳織さんがソロでギターを弾いているときは結構いい雰囲気です。
クラシックギター特有のやわらかい音がホール内の静寂のなかで心地よく耳に届きます。
村治佳織さんのソロ演奏の後、メインであるギターと弦楽四重奏との共演に移ります。
バイオリン×2、ビオラ×1、チェロ×1の構成。
その四重奏の奏者が、真ん中に座る村治佳織さんを取り囲むように位置しています。
(・・・)
クラシックギターと弦楽。
それは僕が始めて聴く音楽です。
同じ弦楽器同士ということもあるのでしょうか。ギターと弦楽は思いのほかマッチしていますね~。
バイオリンなどの弦楽器とギターが一緒に演奏されると、ギターの音はどことなく、「バロック調」といった感じに聴こえてきます。
これはある程度予想していたことなんですが、他の楽器との合奏ということで、村治佳織さんのギターの音は結構かき消されてしまいます。
これはギターという楽器の特徴かもしれません。
弓で弦をこすって音を出すバイオリンやビオラとはちがって、ギターは指ではじいて音を出すので、音量が続かないのです。
村治佳織さんのギターもアタック音は聞こえるのですが、余韻の音はほぼかききえてしまい、残念。
個人的には村治佳織さんの繊細なギターを聴きたいなと思っていた僕としては、その辺がちょっと物足りなかったかな~と。
もっと前のほうの席だったらギターの音も良く聞こえたし、村治佳織さんの表情も良く見えたことでしょう。
なぜもっと早くチケットを予約していい席を取らなかったかと、今更ながら悔やんでます。
ギターとさまざまな楽器・音楽とのコラボレーション。
村治佳織さんの今回の一連のプロジェクトは僕たちに新しいギター音楽を聞かせてくれました。
こうした試みはこれからもどんどん続けて行ってほしいなと思います。
そして、ギターに新しい活躍の場を見つけて欲しいなと思います。
ちなみにこの日の演奏曲目は以下の通りです。
レオ・ブローウェル:カンティクム(村治佳織のギターソロ)
(ブローウェル:キューバの偉大なギタリストで作曲家)
ジナタリ:チェロとギターのためのソナタ(ギター+チェロ)
(ジナタリ:ブラジルの偉大な作曲家)
ブローウェル:ギターと弦楽のための五重奏曲
休憩
マウロ・ジュリアーニ:大序曲 イ長調(ソナタ形式による)(村治佳織のギターソロ)
(ジュリアーニ:19世紀初頭のイタリアの偉大なギタリストでベートーベンとも親交を結ぶ)
パガニーニ:協奏的ソナタ イ長調 (ギター+バイオリン)
カステル ヌオーヴォーテデスコ:ギターと弦楽のための五重奏曲
(カステル:イタリアの作曲家。巨匠セゴビアと出会ってからはギターへの愛着を終生持ち続けたらしい)
アンコール
なし(悲)
